AKB48グループ 大組閣を目前に控えて - 主にNMB48のこれからについて
そもそもの出発点は、大島優子の卒業で決定的に弱体化したチームKの立て直しにあるということはもはや自明であり、具体的には、つまり誰をチームKに入れる事で立て直すのかということが論点になるはずの今回のAKB48グループ大組閣。
個人的にはNMB48の山本彩もその一つの解として有り得るではないかと考える。(松井珠理奈の兼任は引き続き継続の上)
その理由として、まず、SKEやNMBにおける「2強体制」はもう壊すべきなのではないか、という点がまず挙げられる。
かつては前田敦子、大島優子のセンター争いという構図があったが、その「わかりやすさ」の功罪として、センターに注目が行き過ぎるという結果も連れてきた事は否めない。
本店(AKB)に属しているのであれば、センター争いというダイナミズムから一歩退いて自らのポジションを確立し、一般的な知名度を上げる事も十分に可能だが(小嶋陽菜、篠田麻里子のように)、支店(地方グループ)で3番手以降のメンバーがセンター争いから完全に降りた形で全国的な知名度を上げていくのは、現実問題、非常に難しい。
だからといって栄のJR(松井珠理奈/松井玲奈)、難波のさやみるきー(山本彩/渡辺美優紀)の牙城を真正面から崩す方のも非常に難しい。(NMBに関しては握手券の売れ方が如実)
SKEは年齢的に松井玲奈の卒業はそう遠くない未来にやってくるかもしれないけれども、NMBに関してはさやみるきー自体、正に「今が勝負時」。運営としてはこの二人を顔として打ち出していかなければならないと同時に、3番手以降のメンバーを「腐らせない」という二律背反に直面せざるを得ない。断腸の思いでどちらかを取るべきである。
そこで、
を個人的には提案したい。
山本彩はシンガーソングライターになる事が夢であり、東京に出て来る事は間違い無くその夢に大きく近づく。
また「紅白出場」というグループとしての目標を失った2014年は、高いポテンシャルを持った多くのメンバーを「自立させる」年であるのではないか。
新公演を開始したチームN、昨年5月のリバイバル公演で絶賛されたチームM、アーモンドクロワッサン計画がようやく結実したチームBII、各チームの状態は非常に良いものの、では数ヶ月後に控えた選抜総選挙で昨年圏外だったメンバーが果たしてどれほどランクインするのか、どれほどの「個人」が果たして伸びたのか、という点も同時に直視するべきである。
個人的に、昨年圏外で今年ランクインしそうなメンバーは白間美瑠くらいしか思いつかない。
そういう現状で、あくまでも状態の良いチームに手を加えるな、という箱推しの理論は、アンビバレントでこそあれ、それ自体が優位に立つのはどうにも同意できない。
そもそも2014年のNMB48の目標とは一体何なのか。組閣無しに停滞感を感じさせず、それぞれが羽ばたいていけるのか。
大組閣を前にしてそのような事を考えている。